人事異動で、お墓の仕事をする部署に異動しました。
正確には「納骨堂」というタイプのお墓を作ったり、売ったりする部署です。
もともとシステムエンジニアをしていた私、その後もスーパーの仕事をしたり飲食店をやったりした後に、お墓の仕事・・・会社の人事異動って恐ろしいですね。
お墓の仕事というと、人によっては引いた反応が返ってきますが、不思議と私は大丈夫でした。まぁ、そこら辺のことはまた、別に機会にでも書いてみようと思います。
お墓の常識、知ってますか?
さて、みなさん、お墓詣りに行ったことがない人って、そうはいないですよね。そんな誰もが関係あることなのですが、実際、お墓のことってあまり知らなくないですか?
実は私、数年前に父を亡くしまして、その時にいろいろと痛感したことがあります。
お墓って屋外にあって墓石が並んでいるものが当たり前って思ってません?
これはご存じかもしれませんが、一般的にお墓は「家」に一つです。ということは、家長制がまだ残る現代では長男の家には先祖のお墓があったりしますが、次男の家はお墓は新たに買うなどして用意しなければなりません。
では、どのタイミングでお墓を用意しますか?亡くなる前ですか?後ですか?
亡くなってからでは四十九日までにお墓を用意するのは難しいですよね。でも、亡くなる前、元気なうちにお墓を買いたいと思いますか?もしくは、子供の立場だったとして、元気な親にお墓を買おうなんて話できますか?
そもそも、誰かがなくなったら葬式をして四十九日とかでお墓に納骨するのが当たり前って思ってませんか?
私はなんとなく、常識としてこうなんだろうというイメージを持っていました。でも、実際に父が亡くなって、母や私や兄弟も動揺しバタバタする中で、なんとか調べたりする中で見えてきたのはイメージとちょっと違う現実でした。私が世間知らずだっただけだったかもしれませんが。でも、お墓の話って身近な人とそうそうしないですよね?
だから、本当はいろんな形があって、各家で違う風習があるのに、子供のころから慣れ親しんだ自分の家のやり方が「常識」と思ってしまうところがあります。
常識、なんて無いと思いましょう
この状況、問題が起こる可能性があります。
まず、ごくたまにいる悪意を持ったお寺や業者が、みなさんに情報があまりないのを良いことに、高い値段でお墓を売ったり、法事のお金を要求してくることがあるかもしれません。
なんてことは誰もが想像するかもしれません。
でも実際によく起こる問題としては、夫婦のそれぞれが持ってる「常識」の違い、兄弟や親戚とその配偶者まで含めると、みんな結構違う「常識」を持っています。で、親が亡くなった時にそれぞれの「常識」のズレが顕在化して問題となり、時には喧嘩に発展したり、というのは実はよく聞く話です。
ここでポイントなのは、実はみんなそれぞれがイメージしている「常識」って、実は常識じゃないってことを知ることが大切なんです。
大切なんですが、上にも書いた通り、この手の話ってあまり他人と情報交換しづらいところがあって、どうしても自分の知ってる世界に情報が偏っちゃうんですよね。
これから、このブログでは、お墓にまつわることをいろいろと書いていきます。ここで書くことも私の私見にはなるのですが、みなさんにお墓を売る立場でもないし、みなさんの親戚や利害関係者でもないので、できるだけ中立で公平な情報を書いていければと思っています。
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